スポット・定期診断の請負と診断機器の販売でお客様設備の予知保全に貢献
スポット・定期請負診断を実施
概要
高精度な設備診断技術を有し、設備診断サービスの請負と診断機器の販売の両方で、構造物から各種機械まであらゆるお客様ニーズにお応えしています。
請負診断
回転機械の振動診断
製鉄所内の膨大な数の回転機械を診断するために開発された振動診断計や設備管理システムを用いて異常原因判定や精密診断を行い、スポット・定期請負診断など幅広くサポートします。
潤滑油・摩耗診断
潤滑油診断により、劣化の前兆をとらえることができ、早期の対策、アクションが可能となります。当社では、さまざまな種類の油性状分析(動粘度、汚染度、水分、全酸価)、フェログラフィ分析、グリース鉄粉濃度分析等の機械の潤滑油・摩耗診断に関する請負分析を実施するとともに、一部機器販売を行っています。
油性状分析 | JIS認定分析装置により動粘度、汚染度(重量度、NAS等級)、水分、全酸価を分析 |
---|---|
フェログラフィ分析 | 油中の摩耗粉や混入異物の形状、色、表面等を顕微鏡で観察し、潤滑油の状態を分析 |
構造物の応力診断
構造物や機械装置のひずみ測定を行い、機械的強度評価や設備状態評価を行います。
【診断事例】
油圧プレスシリンダロッド折損原因究明のための荷重・応力測定
測定結果 | プレス開始から終了の間に左右シリンダロッドに曲げ応力が発生 |
---|---|
折損原因 | 左右シリンダーの同調不良による繰り返し曲げ荷重で疲労折損 |
施工管理 | 上盤固定ナット微調整による上盤~中盤間の左右ロッド長さ一致管理 |
定期管理 | 曲げ応力の定期測定による左右シリンダ同調異常管理 |
構造物のき裂診断
各鋼構造物や機械設備に発生するき裂や応力などを知ることは、その設備の信頼性を評価するためには不可欠であり、過度のき裂や応力などは設備を壊してしまいます。
そのため、これらを把握することにより設備の使用限界や補修方法などの対応・改善が図れます。
フェイズドアレイUT法は設備を分解することなく軸端から超音波を照射させることで軸などの劣化状態の把握が可能です。
電動機の絶縁診断
国内5ヶ所に配備した絶縁診断車で、専門工場と同じ高精度で機動力のある高圧電動機の診断をご提供いたします。継続的な診断による傾向分析を行い、突発トラブルを回避する最適なご提案が可能です。
電動機のレアショート診断
絶縁不良により、巻線間でショートしている常態を放置しておくと、突発的にコイル焼損を引き起こします。巻線コイルのレアショートの有無を、インダクタンスの変化を検知することで診断します。
電動機のローターバー折損診断
籠型交流電動機のローターバーが破断すると、起動不能や固定子損傷を引き起こします。そのようなバー切れの有無を運転中の電動機を解析することにより診断します。
受配電設備の劣化診断
変圧器の絶縁油中ガス分析により、変圧器内部の劣化診断を行います。その後、診断結果をもとに、内部開放点検、絶縁油入替、代替品取替・更新などの補修計画を策定し、重大故障の抑止につなげます。
その他、サーモビュアーによる配電盤の熱画像診断による局部加熱、緩み診断も行います。
高圧CVケーブル劣化診断
敷設から長期間経過しているCVケーブルは、劣化による故障が顕在化してきています。高圧CVケーブル事故原因の35%が、水トリー劣化に起因しています。従来の装置で困難であった未橋絡水トリーを、検出・診断します。
診断結果の蓄積によって判定基準を制定しているのは、国内でJFEだけです。
診断機器(製品)
ポータブル振動診断計
◇神童君Next
タブレットPC、センサだけのシンプル構成。シンプル操作で高度な解析、 用途に応じたセンサ選択可能。
有線センサ(USBセンサ)
USBセンサ内部にA/D変換器しているためタブレットとセンサを直接接続させることで測定可能
◇神童君Pro
- 同時多点測定で測定時間の短縮
- 最大4点同時測定可能(有線版簡易モニタリング時、最大16点測定可能)
- 現場で精密診断結果を確認可能
- 精密診断解析ソフトを搭載したことにより現場でFFT解析等を行い、推定異常原因をその場で自動判定
- 振動解析機能の充実
- 軸の振れ回り状態などを描画する「リサージュ解析」、振動モードをアニメーション表示する「実稼動解析」、共振原因の解明に役立つ「固有振動解析」
- 簡易モニタリング可能(有線版)
- 測定周期を設定するだけで定期的に振動データ・波形データを自動採取
設備診断解析システム
◇e-MAINS
- 各種診断ソフトと設備管理ソフトを統合したWeb版システム
- 設備保全に関する設備情報や測定したデータの傾向管理・精密診断解析、設備点検データ管理
- 振動計とモニタリング機器の診断機器の混在利用が可能
- クラウド方式で初期費用の大幅削減・早期導入が可能
[機能]
- 振動診断システム:振動診断計を使用した傾向管理・精密診断解析
- オンラインモニタリングシステム:常時監視モニタを使用した傾向管理
- 設備点検システム:各種点検データのトレンド管理
- 台帳管理システム:設備仕様や履歴・文書データの管理
◇C-MAINS
- ポータブル振動計 神童君シリーズ振動診断システム
- ポータブル振動計で測定したデータの解析・保存・傾向管理
[機能]
- 簡単操作で異常原因を自動推定、寿命予測、精密診断レポート作成
- 各種傾向管理グラフ、波形表示、2・3次元スペクトルなど充実した解析機能
- リサージュ解析、実稼動解析、コヒーレンス解析など特殊解析機能
オンラインモニタリング装置
◇ハイネットモニタMF-8800
- 振動、温度、その他の状態監視パラメータ(電圧・電流)を自動監視
- 設備の異常を事前に検出して警報を出力する常設型の設備診断機器
- スタンドアローンでも自動監視、測定データの傾向管理グラフ表示が可能
- クライアントパソコン、データ収集パソコン、サーバを接続しネットワークを構築すれば精密診断自動解析等が可能
[機能]
- 基本部分以外は全てユニット方式で振動・温度・電圧・電流入力の組み合わせ自由
- 従来モニタ(MF-7000、MF-7700)と本製品との混在可能
- 信号入力機能
監視を行う信号として振動(加速度)センサ,温度(Pt100)センサ,及び 各種センサからの電圧・電流信号を取り込む事ができます。 - フレキシブルなシステム構成
基本部分以外は全てユニット方式で組み合わせが自由にできるため要求仕様に合った最適なシステム構成が可能です。 - 拡張性
信号入力チャンネル数は本体実装ユニットのみでは64点(8CH×8ユニット)、サブローカルユニット(振動入力)を使用の場合は最大128点まで拡張できます。 - 計測条件入力機能
DI、回転数(回転パルス入力)の計測条件が設定できるため、設備運転中等の必要なタイミングのみの監視が可能です。
またDI条件にはオンディレイタイマが設定可能で設備起動時の衝撃振動を取り込みたくない場合等に有効です。 - 回転数によるデータ補正機能
回転数により信号レベルが変化するものに対して、予め設定された換算テーブルによって計測したデータの変換処理が可能です。 - 電圧差、温度差演算機能
電圧(電流)および温度入力信号の任意の2チャンネルの差を演算し、その値を監視する事ができます。特に温度は周囲温度の変化(季節の違い等)による影響で、絶対値による異常判断が困難な場合に有効です。
ただし、監視可能な128点から信号入力ユニットのチャンネル数を除いた点数が差入力チャンネルとして使用できます。 - 傾向管理グラフ表示
計測データの代表値(平均,最大,最小)を保存し、傾向管理グラフ(サンプリングデータ、時間データ、日データ、月データ)として画面表示することが可能です。 - 自己診断機能の充実
振動センサ断線・短絡等の自己診断機能により信頼性の高い監視が可能です。
簡易油脂分析計
◇デジタルオイルチェッカー Wendy
- 鉱物油系の一般油圧作動油、軸受油、ギヤ油などの、汚染度(夾雑物と水分を含む汚濁)を診断
- プローブを試料油中に浸して、瞬時に一次判定する簡易診断ツール
[機能]
- その場でオイル汚濁(ゴミ・水分)を瞬時に測定
- 軽量でコンパクトな携帯用潤滑油簡易測定器
- 汚染度を3段階良否判定表示
◇グリースフェローチェッカーJohn
- 機械の潤滑に使用したグリースの中に混濁する金属磨耗粉などの磁性物質を診断
- 電磁誘導法を応用し検出する極めて簡便な設備診断ツール
[機能]
- わずかな量のグリースで軸受の異常診断ができます。
- 簡単な操作で精度の高い測定が可能です。
- 小型・軽量(130g)で現場への携帯にも便利です。
光ファイバー温度計
◇FIMTHERM HM-Ⅱ
- 鉄鋼、鋳物、特殊鋼、銅、銅合金等溶融金属の温度測定
- 放射温度計の導光部に金属管被覆光ファイバー(FIMT)を使用
- 先端を直接溶融金属に浸漬させて測温するという全く新しいタイプの温度計
- 浸漬させることにより、瞬時に正確な温度測定を実現
- 温度レンジは800-1800℃(標準、InGaAs素子)、他250-800℃、1000-3000℃
- 応答速度は20msec(標準)
[機能]
- 放射温度計のセンシング部に金属被覆光ファイバーを用いて、溶湯に直接浸漬可能。
- ガイド管で、溶湯の希望場所を測温可能
◇FIMTHERM-UHS
- FIMTHERM HM-Ⅱを進化させ、応答速度を向上させた超高速型光ファイバー温度計
[機能]
- 従来の温度計では測れなかった現象の可視化を実現いたします
- 温度レンジは500-1600℃(上記以外の温度範囲が必要な場合はお問い合せください。)
- 応答速度は0.1msec