2024年6月、昨年に引き続き、一般社団法人日本メンテナンス工業会よりメンテナンスマイスター賞とメンテナンス奨励・普及賞を受賞しました。
★ メンテナンスマイスター賞 ★ 大型電動機の新整備工法開発
(メンテナンスマイスター賞とは、卓越したメンテナンス技能を有する高度技能者に対して表彰されるものです)
本件受賞社員は、入社以来50年以上に亘る整備・補修の実務経験から、社内社外の作業者への技術指導・教育に加え、日々発生するメンテナンスに関わる問題や課題解決に取り組み、成果を上げています。
また、急速に世代交代が進む中、2007年度から技能継承教育を全社活動として取組み、延べ約1,300名を育成してきました。特に大型電動機の診断や整備の他、すべり軸受の補修等の特殊事例を中心に後継者を指導しており、教材として遊休大型電動機を移設して教育訓練場の充実やタブレットを用いた教材のデジタル化を推進し、写真や動画を盛り込んだテキストを作成するなど、若手の育成にも情熱をもって取り組んでいて、自社社員のみならず模範となる存在です。
今回の受賞対象となった大型同期電動機コレクターリング研削装置の開発は、大型直流電動機の現地整流子切削技術を基に、これから増加が予想される同期電動機の集電リングの補修をいかに短納期で、楽に、精度よく行うかを、仲間と一緒に知恵と経験値を出し合い完成させ、更には実用新案も取得いたしました。
★ メンテナンス奨励・普及賞 ★ 3D 機器を用いた難課題工事工法の確立
(メンテナンス奨励・普及賞とは、メンテナンス技能・技術の普及のため、教育・研修に尽力している技能者、技術者、チーム、団体に対して表彰されるものです)
本件受賞社員は、高難度の補修工事を担当し見積から計画、現地工事対応を行いながら、若手社員の指導まで行っています。それだけでなく新入社員の採用活動やプライベートで少年野球チームの指導者を務め、若者との交流を積極的に行っていることもあり、職場の頼れる兄貴分として若手社員からの信頼も厚く、目標となっており、指導により仕事にやりがいを感じ急成長した若手社員が多数います。
今回の受賞対象となった3D機器を用いた難課題工事工法の確立を成し遂げた背景として、2010年から機械の位置精度測定・設備の現状把握・物の軌跡確認に3D機器を活用して建設工事の据付けを中心に取組んできたものの、メンテナンスにおいては複雑な機械構成となることから、なかなか浸透しないという状況がありました。そこで過去から難課題として先送りされてきた複雑干渉による設備更新や、繰り返し補修しか出来なかった分野にも3D機器を使い、安全かつ短納期・低コストを実現し、お客様へ認めて頂き多くの難課題工事を完工することが出来ました。