設備メンテナンス(診断)

末廣 匡祥

2013年入社
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設備メンテナンス(診断)とは

人間でいえば健康診断に相当するもので、設備の健康状態を掌握する技術です。病気になって(壊れてしまってから)対応したのでは、その間、生産がストップしてしまい、大変な損失を蒙ることもあり、また予期せぬ災害につながる可能性もあります。一見、正常に見える設備の故障となる原因を予知・予測した上で必要な処置を見出す技術を「設備診断技術」といいます。例えば、装置の振動・異音や軸受け温度(潤滑状況)などを、振動診断計やオイルチェッカーなど当社固有の機器と長年蓄積された診断技術を駆使して解析することで、設備の劣化状況、機器の取替え要否、最適な保全方法などを提供しています。
対象設備は様々で、製鉄所の巨大な機械設備は勿論ですが、自動車会社の生産ラインや発電所の発電設備の診断にも対応しており、お客様も他種多様です。当社ではお客様のニーズや、診断技術で培った技術・ノウハウを活かして独自の診断機器の開発に取り組んでいます。

担当業務について

私の職場は、予期せぬ設備故障を未然に防ぐために設備の健康状態を把握し、問題点があれば対応策を提案することで設備の安定操業を支えています。
特に印象深かったものとして「厚鋼板挙動測定」という案件がありました。この案件は造船や建設で使われる厚鋼板(厚板)を所定の寸法に切断する切断機に搬送するための何十本もの搬送ロールを調査するというものです。ロールの高さが違っていたり、平行になっていない場合、切断位置がずれて不良品になってしまいます。そこで、不良品を出さないためにも、まずどのロールがどれだけ劣化しているかを調査しました。ロールが何十本以上もある中、どのように調査をすれば効率よく原因を特定できるのか、測定の手順と方法を編み出しました。ここで編み出したロール測定方法は今までにないもので、その結果、特許にまでつなげることが出来てとてもやりがいを感じました。
設備診断の手法には、振動・応力・非破壊・潤滑等といった様々な要素と測定技術があるので、一つ一つ自分のものにしていって、総合的に判断できる技術者になりたいと思っています。

キャリアパス

  • 入社後の
    業務

    2013年入社
    京浜事業所の設備診断室へ配属されました。

  • TURNING
    POINT 1

    入社2年目
    新しい測定器の開発の研究開発担当者となりました。新技術の開発の難しさを痛感させられましたが、考え方など多くのことを勉強できました。

  • TURNING
    POINT 2

    入社4年目
    福山事業所に異動になり、技術営業をしています。新規顧客開拓等やりがいをもって業務に取り組んでいます。

オフショット 体を動かすことが好きで、野球・ゴルフ・テニス・スノーボードなどをやっています。
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