クレーン設計(制御分野)

長瀬 秀基

2006年入社
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クレーン設計(制御分野)とは

当社の事業柱のひとつである産業機械分野。その主力商材が工場屋内に据え付けられる天井クレーンや、湾岸の岸壁で荷物の積み下ろしをするコンテナクレーンといった大型クレーンです。とりわけこの事業については老舗のメーカーであり、一から新規製作することもあれば既設クレーンの補修や改造も行います。
これらのクレーンで使用するモーターやブレーキなどの機器の選定、そしてクレーン自体をお客様の要望通りに動かせるよう制御することがこの職種の役割です。クレーンというものは、見た目が同じように見えたとしても、お客様や据え付ける場所によって用途、要望が異なるため、全く同じものを作ることはありません。このお客様はどのような動きをするクレーンを求めているのか?お客様とのコミュニケーションでニーズを引き出し、お客様が思っていた通りに動くクレーンを設計するのが一番重要な仕事です。
また、実際に現地に据え付けられたクレーンの試運転にも参加します。機器の調整や動作確認など、設計に限らず幅広く業務を行うのも特徴です。

担当業務について

以前、フィリピンのアンローダというクレーンの復旧工事を行ったことがあります。アンローダとは、岸壁にある船から石炭や鉱石を陸揚げする際に必要となるクレーンです。フィリピンに納入したアンローダに船が衝突したとの連絡を受け、緊急で損傷した部分(アンローダの下半分全て)を日本で再製作、現地でアンローダの上半分と損傷した下半分を分割して下半分だけを取り換えました。
海外案件ということで、作成する資料・図面等は英語で作成し、さらには現地での打ち合わせや工事に関しても、現地のスタッフに慣れない英語でいかに自分の説明したいことを上手く伝えるかに苦労しました。ただでさえ日本語であってもお客様のイメージを正確に汲み取り、自身の設計や考えを、齟齬なく伝えるのは難しいことです。実際に自分が思った通りに本当に伝わっているかどうか、勘違いがないか、図面や時には身振り手振りを交え意思の疎通を図りました。
言葉や文化の違いには苦労しましたが、現地での工事が終わり試運転を経て無事操業されると、自分の関わったアンローダという規模の大きい設備が実際に使われているところを目の当たりにすることになりますので、やはり大きな達成感を感じましたし、これがやりがいになっています。
制御担当としては、クレーンという大きな設備の動きを細かいところまで考えることには苦労しますが、実際にクレーンが完成した時に、試運転等を通して思い描いていた通りに動く姿を見ることができるのが、この仕事の一番の魅力です。

キャリアパス

  • 入社後の業務

    初任配属ではクレーンだけでなく様々なプラント設備の設計も担当していました。

  • TURNING
    POINT 1

    入社2年目のときに経験した工場設備の大規模移設工事は、短期間で完成させなくてはならず突貫工事でした。昼夜工事で苦労の連続でしたが、様々な設備を見ることで幅広い知識を身に付けることができました。

  • TURNING
    POINT 2

    入社4年目で初めて異動がありました。クレーンからブラスト設備へと、担当する設備自体が今までと全く異なり戸惑ったのを覚えています。ただ、今までと違う設備を担当することで、そこで必要とされる知識や仕事の進め方など新しいことを学ぶことが多く、視野が広くなり仕事の上で色々な応用が利くようになりました。

  • 今後の目標

    クレーン製作という、「ものづくり」を通して機電一体でひとつの製品を作り上げる仕事をしていますが、将来的には設計以外の業務にも視野を広げ、自分自身を常に成長させていきたいです。

オフショット 学生時代は、友人と集まってよくフットサルをしていました。最近はコーヒーにはまっていて、いろいろな銘柄のコーヒー豆を買い自分で豆を挽くところから入れて飲んでいます。
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